不眠症は、睡眠障害の中でも最もよくみられる症状の1つです。個人差はありますが、一般的には6~8時間ほどの睡眠時間が必要とされていますが、不眠症の人は、「夜寝つきが悪い」「夜中に目が覚めてしまう」といった、睡眠時間が短くなる症状が1ヶ月以上続き、倦怠感や意欲低下、集中力低下など、日常生活に支障をきたす状態になります。日本人の約5人に1人が不眠症、または不眠に悩んでいるとされており、20、30代から加齢と共に増加し、中年や老年にかけては急激に発症率が上昇します。
不眠症には、次の4つのタイプに分類することができます。
夜になってベッドに入っても、寝付くまでに時間がかかる状態。(30分~1時間以上)
睡眠維持障害とも呼ばれ、寝付くことはできても、眠りが浅く、真夜中に目が覚めて再び寝付くことができない状態。
早朝に目が覚めてしまい、再び寝付くことができない状態。うつ病の初期症状にも見られます。
熟眠不全とも呼ばれ、寝不足とは異なり、睡眠時間自体は足りているが、熟睡感が得られない状態。
ご本人またはご家族に問診票を記入していただきます。
面接や身体診察にて症状の確認をします。
必要に応じて、各種検査を行います。
診察、検査結果をもとに診断を確定します。
ご本人に応じた適切な治療を開始し、よりよい睡眠の確保に向けた生活の工夫 を提案します。